【会計】確定申告の進め方。
キイロイです。
会計業務、主に記帳代行について依頼をいただくことがございます。その多くが個人事業主様です。
趣味で開始しまして、積極的に活動をしているわけではありませんが、10月ごろから経理業務の代行についてお問い合わせをいただくことが多くなりました。
確定申告の準備をするにあたり、1年分の会計業務を行う必要がある一方で、事業が多忙であったり、会計を自分で対応できない方がアウトソーシングすることが背景にあると考えております。
確定申告は、毎年2月16日~3月15日に行う必要があります。2020年は期限が延長されました。2021年も1ヶ月延長されました。
確定申告や会計業務を自分自身だけで対応していきたいという方のお話を多く聞きます。
一方、どこから手をつけていけば良いのか分からないという方もいらっしゃいます。
今回は、大枠で確定申告を実施すべきことをまとめてみました。
目的を明確にする
まずは、目的を明確にしていき、すべきことを明確にしていきましょう。
最優先事項は、「確定申告をすること」です。
当たり前を何言っているのか?と思われる方もいらっしゃるはずです。ここでポイントとなるのが、間違った内容でも、申告すべきということです。
期限内に申告すれば、申告をしたという行為は覆りません。一方、申告しなかった場合は無申告となりペナルティが発生します。
具体的には、納付金額のうち、50万円分が15%、50万円を超えると20%のペナルティです。
通常の納税金額に加えて、無申告のペナルティを納めなければなりません。重すぎますね。
間違った申告もペナルティが発生しますが、無申告のほうが重いです。
国税庁 - No.2024 確定申告を忘れたとき
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2024.htm
国税庁 - No.2026 確定申告を間違えたとき
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2026.htm
申告しなければならない方は、間違っていても良いので、必ず期限内に申告するようにしましょう。その後、速やかに正しい情報で修正申告してください。
必要な経費の情報をまとめる
業種にもよりますが、収入の情報は集計しやすいと思います。努力して行動した結果ですので、記憶にも残っているでしょうし、情報を残している可能性が高いです。
一方の支出は、個人においても発生しますので、事業に供するものか、私的な支出なのか曖昧になります。意図せずに、領収書やレシートを捨ててしまった方もいると思います。
本来であれば、事業用費用として計上できたものを、計上し忘れてしまうと、もったいないことになります。その分、余計な税金を納める必要があります。
脱税はダメですが、節税は問題ありません。できるかぎり経費の情報を集めるようにしましょう。
家事按分を計算する
家賃など、事業用とプライベートのいずれにも該当する支出があると思います。そのような時は、家事按分を計算することで、支出のうち一部分を事業用の費用として計上することが可能です。
家賃以外に、携帯電話、水道光熱費、ガソリン代など。
繰り返しになりますが、費用を計上しすぎると脱税となります。本当に事業用として供しているのであれば問題ありません。
家事按分は、一定のルールに基づいて計算する必要があります。感覚的に半々の5割を計上しているという説明では、費用として認められない可能性があります。
第三者に確認してもらう
税理士先生などに確認してもらうのが最も確実ですが、ご家族などの身内の方に確認してもらっても問題ありません。
基本的には、積み上げたものを集計して、金額を確定申告の書類に転記するだけです。ポイントさえ分かってしまえば、誰でも計算することができます。
自分で作ったものは正しいという思い込みが働きますので、自分以外の誰かに確認してもらうことをおすすめします。
第三者に丸投げする
おすすめはしませんが、どうしても自分での対応が難しいのであれば、税理士などに全部お願いするのも選択肢の一つです。懸念は、費用が高額になることです。確定申告の期限に近いほど、特急料金となる高額になるでしょう。
まとめ
繰り返しになりますが、まずは確定申告をしましょう。間違っていても申告することが重要です。
めんどくさいから後回しにしないでください。後でめんどくさいことになります(税務調査、追徴課税)。